古川日出男 「馬たちよ、それでも光は無垢で」

なんと素直な本なのだろう、というのが率直な感想。

地震があった、そのことにショックというか、その衝撃はその時日本にいた、日本という国を故郷に持つ誰もが持っていた「言葉にならない」感情だったのだろう。

だからこそ、筆者はその「言葉にならないもの」を「言葉を操るもの」しかもその震源地を故郷とするものとしての「何か」に駆られて言語化しようとした。その試行錯誤。

筆者の小説ー東北を舞台とする小説と、実際の震災後の東北との境界線があいまいになり、そして筆者は言葉を、歴史を重ねていく。その思考の狭間を、無垢に受け取るしかない。そういう本。

ストレートに突き刺さる、「地震」という衝撃の、言語化への試み。

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by nariyukkiy | 2011-12-14 01:37 | sunday people


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