宮島達男、ホンマタカシ、牧口英樹、想田和弘

この週末にみた、3つのエキシビジョンと、1本の、いや、正確には二分の一の映画

<宮島達男 LIFE I-model @SCAI THE BATHHOUSE>

カウンターが自立してカウントダウンするプログラム、らしく今までのように規則性をもって動くのではない、より自然に近いカウンターの動き、だそう。

4色のカラフルなデジタルカウンター、どこで、どのスピードで、という「規則性」をとっぱらっても、「数を刻む」という「動き」はかわらない。

それは、どんな色で装っても、どんなスピードであろうと最終的に0にむかう、死に向かっていく”LIFE”人生であることはやはり変わりはなく、だからこそ、現れては消えていくこの盤面のカウンターの動きを見ているとどこか恍惚とした気持ちになるんだよなあ。

直島にあったイエプロジェクトや、大阪のSIXでやっていたTrainのも好きだけど、大きなサイズでアトランダムに数字を刻むカウンターは何とも気持ちがいいなあ、と思うエキシビジョンでした。

<Casa Brutus Presentsの北欧建築とか。>
ホンマタカシの2002年ー2004年の北欧建築の写真のリプリントに、2011年以降の新作をいくつか。

まあ正直、会場がニガテなお店なんで、落ち着いて見れたもんじゃあなかった。あの店、過剰接客というか店員のよってき方や、話しかけるタイミングがことごとくあわない。ニガテなんだよなあ。

閑話休題。
北欧デザイナー指向の家具の中に飾られる、北欧のデザイナーの建築写真。ホンマタカシの北欧、というかヨーロッパの写真はやっぱりハイパーバラッドが一番好きだけど、アイスランドより、こちらの写真のほうがフラットなんだけど、暖かい。それはたとえばヤコブセンの作る家具や家のデザイン、ガソリンスタンドの曲線がパキっと冷たく映る空気を緩和させているかのよう。

どこかしら人の匂いがする写真でそれは趣があったな。

で、キノコは北欧の森、ってことですか??説明書きを読むと「スウェーデン」のキノコもあるらしい。

「その森の子ども」のキノコと何が違う?というのが逆に空恐ろしいよな・・・。

<牧口英樹 ありふれた 場所の、 静かで 限りなく 無 に近い、 目に見えない 何か @KATA>
写真自体はよかったけど、写真展のタイトルでいいたいこと全部表現しちゃったらおもしろくなくない??と思ったのもまた事実。

確かに、写真の情報は視覚的に冷静に「何か」を感じ取るには向いているんだけど、それをはじめに提示しちゃったら、種明かしのわかっているマジックと同じだよなあ。タイトルを裏切る「何か」、がほしいよなあ。もったいない。

<演劇Ⅰ 想田和弘監督>
Ⅱはまだみてない。
Ⅰは「平田オリザ『の』世界」ということで、劇作家平田オリザと主宰している劇団青年団の活動、特に劇のけいこを中心に「観察」した映画。
今までの観察映画(選挙、精神、ピース)では効果的だった「日常の風景」が邪魔に思えるほど、その活動自体が興味深かった。
演劇って、俳優の表現力が一番で、セリフも彼ら次第。
確かにそれも一理あるが、少なくとも青年団と、平田オリザのけいこからはそんなことは全く見てとれない。

秒単位でマネジメントされ、作り出される「舞台」
それはイメージを観客と共有させる、その空気を作ること。

物語の進め方や、間の取り方ひとつで舞台はホンモノにも、白々しくもなる。
だからこその稽古であり、そこに向ける平田オリザの集中力や哲学をいくつかの作品の稽古や、課外活動を通じて見せる(観察する)ことで少しだけあらわにする。

それがあまりに面白いから、それ以外が少し冗長のように見えたのか。
演劇、恐るべし。

その中で、どう映画を収れんさせていくのか、そこは流石だった。
厳しいマネジメントと、その中にある遊び心。そのバランスをこう切り取るのか、という。

演劇Ⅱも近々見よう・・・。
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by nariyukkiy | 2012-11-01 01:57 | sunday people


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