東京の子ども

たまには本も紹介しましょう。


「東京の子ども」 ホンマタカシの写真集です。

彼の写真集は「東京郊外」と「NewTokyoStandard」がけっこう好きだけど、(後者はYUKIがかわいい♪)この写真集はその名のとおり、「こども」がメイン。

しかし彼らの表情は、なんというか不気味だ。
一言で言うと、そこにいながら、そこにはいないのだ。

彼らには「東京」という場所がある。しかし、そこは彼らにとって終の棲家ではなく、仮の場所である。じゃあ、どこに彼らの「場所」があるのか。たとえば路上に、ポストを背景に、街の風景とほぼ同化している。だから、彼らの表情は自然と消えているのではないか。

たとえば岡崎京子の「ハッピィ・ハウス」主人公の少女は、母親を自宅から追い出し、何とか自活しようとする。彼女にとって「家」は帰るべきところではなく、「そこしかないから、生きていく」場所である。

居場所がどこにもないということ。
だから、表情を消してそこに同化することで、逆にその場にとどまろうとしているのではないかな?そう思えるくらいにさめている、子どもたちの表情でした。
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by nariyukkiy | 2005-05-28 00:36 | sunday people


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