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Sweet Memories

いわずとしれた、松本隆 作詞の松田聖子が歌う超有名曲。

菊地成孔クインテットライブダブ(KNQD)がこれをカバーしているのですが、一度聞くと、もう中毒です。

そもそもクインテットライブダブというアイディア-「フツーのジャズにDUB処理を施す」ということがまず素敵。
Jazzといえば、演奏ごとにアレンジが違ったりと、ただでさえ「ライブ感」がある音楽だけど、それにDUB処理(電気的に音をゆがめたりする)をかけると、それはもう美しい。

"Over the Rainbow"がゆがんだ虹を描いたとき、そしてそこからピアノのソロ、ベース、ドラムが重なって菊地さんのサックスが旋律を奏でた瞬間、息を呑むほど美しいのです。KNQDの"Over the Rainbow"は、正直、非常に暗く、虹の向こうにあるのは希望ではなく、憂鬱。
だからこそ、前述の瞬間に垣間見える「希望」が何よりも美しい、刹那を描くのだと思います。

そして、"Sweet Memories"
「懐かしい痛みだわ/ずっと前に/忘れていた」から始まる、歌詞がまずすばらしい。
しつこいくらいに言うけれど、僕は「夏の終わり」とかそー言う雰囲気にかなり弱いです。
それだけで駄作も読み通せます。
All time life bestにはオザケンの夏の名曲「恋しくて」が名を連ねています。
そんな雰囲気100%の松本隆の歌詞は、ジャズというより完全にPOPSなんだけど、これがJazzにアレンジされるとまたすばらしい。、KNQDの演奏はこれまた不穏なSAXソロから始まって、それがぴたっとやむとピアノのソロがはじまる(と記憶していますが、違ったらごめんなさい)のです。その転換がまず美しい。
あー、そうか。

僕はこの「かきたてられる不安」がやみ、美しいメロディが始まる瞬間が何よりも好きなんだな。
そして、静かにそしてちょっと歌い方が「つたない」ところまで菊地氏は再現しちゃってまあ。
あー、また聞きたい。

残念ながらPEPEのほうではこの曲はまだやっていないけど、ぜひクインテットライブダブがあったら、この曲を期待して行く価値ありだと思う。個人的にはフェイクラテンのPEPEよりも、ジャズの先端をいく、クインテトライブダブのほうが好きだな。
もっとも"Over the Rainbow"があって"You Do'nt know what LOVE is"があって、"isfahan"があって、、、ときりがないんだけどね・・・。


カラオケ行ったら歌いたいね、松田聖子
by nariyukkiy | 2005-11-19 01:54 | music


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