麦の穂を揺らす風

麦の穂を揺らす風

ケン・ローチ監督 2006年 英国。

カンヌで賞を取ったとか、そーいう知識に関してはまったくもって疎いのだが、スクリーンでこの映画を見てきた。

アイルランドの独立の話。
シン・フェイン党の名前は世界史で習ったし、歴史を外郭からのぞくことはできる。

しかし、その中で生きていた、歴史的には何の名前もない人々の信念、行動、そして彼らに起こった悲劇を一組の兄弟を通して描くことで、「歴史」の重み、国家の重みをいやというほど伝えている作品だった。

詳しい内容を記すほど野暮ではないが、アイルランドの冷たい風、ハイランドの荒涼としたブッシュと、うっそうとした森、その中にある集落の映像や、拷問のシーン、主人公の目の色や表情が「もう戻れない」というところにいくにつれてどんどん変わっていく演技には脱帽。

今の日本映画も、こーいう重厚な映画のつめの垢をせんじて飲んでほしいもんだ。
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by nariyukkiy | 2008-01-28 01:37 | sunday people


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