カテゴリ:sunday people( 262 )

設定力と、物語の構成力は別問題です。

田口 ランディ
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2011-06-01

一言でいうと、「もったいない」
発想、着想は☆5だけど、残念ながら「物語を組み立てる」ということがへたくそすぎる。できればほかの作家に着想だけ譲ってきちんと書いてもらいたかった、とさえいえる。。

北陸の田舎の因習、不意に神隠しにあった同級生、その「きっかけ」となったある一夜を体験した男女の、回想と今。

本当、発想というか物語のスタートは素晴らしかった。
それが先に進むにつれてどんどんぼろが出る。話のあらが目立つ。
唐突な設定のぶっとびや、飛躍。だんだん読む気を失う。

特にせっかく張った伏線を台無しにする大団円は、「ひどい」のひとこと。
ま、それを読むのも、いいのかもしれないけどね。

とりあえず同じ作者の本を買おうなんてこれっぽっちも思えない。って河南でこの人作家なんだろ。原作者にでもなればいいのに。


More
[PR]
by nariyukkiy | 2011-09-02 22:58 | sunday people | Trackback | Comments(0)

Peace 平和と日常、ネコの日常と、その縁で生きる。

選挙、精神に続く観察映画。番外編、というのはもともと"Peace"というお題を与えられての映画だからか。
(どうやらもともと構想していたわけではないためらしい。)

奥さんのご実家でやっているNPO法人の福祉有償輸送と、庭に集う飼い猫たち、餌を狙う泥棒ネコの日常。
特にドラマがあるわけではなく、ただ、そこにある日常を切り取る。
選挙こそ、テーマがテーマだけにまだ起承転結があったが、日常だけに起承転結はない。

もっとも、あるわけがない。

世界はドラマチックな瞬間よりも、日常に埋もれている時間の方が長い。誰しも主人公になれる瞬間があるが、その何倍も下積みの時間の方が長い。
日々のガソリン代や経費のやりくりに悩み、それでもお金ではない、なにかに価値を見出だし、仕事を続ける夫婦の毎日には、わかりやすいクライマックスもないが、静かな関わりの変化が、この映画を前に進めていく。

末期がんの患者をホスピスにつれていく道すがら、また彼の自宅で食事の補助をするとき、その帰り道、不意にアクシデントは起きる。

そして、その観察するなかでの偶然に他ならないアクシデントこそがこの映画を"ただ撮ったままを流してるだけの映像"を映画にしている要素なのだ。いや、別に後付けの編集でそれらを加えたっていっても十分信じるし、むしろそのくらいそれらのアクシデントは素晴らしい。

映画は、猫たちの平和が泥棒ネコによってかきみだされ、泥棒ネコを仲間として認めるところで、エンドマークとなる。
当然、ネコたちの生活も、夫婦の毎日も、彼らが関わっている障害者の生活も(死が訪れた場合は例外として)映画が終わっても終わるわけではない。

彼らが抱えていた問題や、偏見が止んだわけでもない。

その、「余韻」は今までの観察映画の中でも前作『精神』とこの『Peace』が際立っている。
『選挙』は、「当選」という一つのゴールがあり(実際はそれがスタートであることは一目瞭然ではあるが)ストーリーとしてはまとまっていたが、『精神』の患者の陰影が濃く出た『精神』そして、ネコ社会の安定という「暫定的平和」で終わる『Peace』のエンディングは事実をただ、事実として突きつけている、何も解決していないという点で非常に秀逸だと思う。

この映画にストーリーや、ましてやハッピーエンドをもとめるのは全く無意味である。

ドキュメンタリーというにはあまりに生の素材を、ほとんど味付けなしに調理も最低限。素材の持つ力、そこから何をくみ取るか、それは映画を見た観客にゆだねられているといってもいい。

「ネコかわいい」でもいいだろうし、「福祉のやりきれなさ」もある。

それでも生きていくということ、そして、「死」を迎えるということ。
その日常と日常の縁が自分の日常を照らす。
そんな映画だった。
[PR]
by nariyukkiy | 2011-08-21 00:12 | sunday people | Trackback | Comments(0)

あ、なんか最近

ずっと、「あの花」ばっかだな・・・。

いや、好きですよ。

「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」

※前のエントリで「僕」になっているのはわざとですよ。達ってほど友達いないんでorz

お話は置いておいて(おい)、ずるいのが、ED。
「secret base 〜君がくれたもの〜 (10 years after Ver.) 」ね。

ZONEの曲のカバーなんだけど、歌詞が当時からずるい。
転校生人生的にずるかった原曲の歌詞だけど、なかなかストーリーとあってるんだよな、よく見つけてきたもんだと、この曲選曲した段階ですごい。

「夏の魔物」と、物語の中で主人公は呼ぶが、夏に亡くなった幼馴染が「忘れていた約束」を果たすために現れる。そして、離れていた仲間たちが、、、というまーなかなかな青春物語の、これまた決定的なシーンでこの曲カットインすると演出がずるいとわかっていながらも泣けるんだ。

あれ、アニメが好きなのか、曲が好きなのか分からなくなってきた。

や、どっちも好きですよ。
[PR]
by nariyukkiy | 2011-08-20 23:48 | sunday people | Trackback | Comments(0)

あの日見た花の名前を僕はまだ知らない

a0028025_2334712.jpg


Childhood
[PR]
by nariyukkiy | 2011-08-20 23:38 | sunday people | Trackback | Comments(0)

マイ・バック・ページ/My Back Pages

映画館について、おそらく前の回が終わったのであろう、奥田民生の「いつもの」声で、明らかに昔の曲調の(そりゃそうだ、ボブディランのカバー曲なのだから)新曲を歌っている声が聞こえてきた。

それは懐古趣味ではなく、奥田民生と、真心ブラザーズの「いま」の音であり、僕が生まれる前の、監督や主役を演じた2人が生まれる前の懐かしいメロディーであると同時に、最新の空気、今の空気をまとっていた。

映画、マイバックページもまたけして懐古主義ではない、今の空気で見れる「昔の」空気の映画だった。

正直、僕は何丁目だかの夕日だとか、リニアに乗ってだかそんなタイトルの「古き良き」日本の映画は見るに値しないと思っているし、あさま山荘や全共闘というのは本や歴史の中の、もしくは両親の昔話の世界のようにしか感じていなかった。

だから、川本三郎氏の自伝的な原作があって、それを妻夫木 聡と松山ケンイチというやたらかっこいい俳優がやるという事前情報だけで見に行ったときの期待度は冒頭のいつもの、奥田民生をきいたときの「ああ、こんな感じか」という以上ではなかった。

More
[PR]
by nariyukkiy | 2011-06-23 00:51 | sunday people | Trackback | Comments(0)

ホンマタカシ ニュードキュメンタリー Satellite9

a0028025_0571067.jpg


a0028025_0573376.jpg


はてさて、ホンマタカシの写真展「ニュー・ドキュメンタリー」の東京展では、いくつか金沢であったのになかったピースがあって、その中の一つが「Seeing itself」という自分自身で双眼鏡で写真や映像作品をのぞく作品。

東京にはないのか、と思っていたら恵比寿はMMのgallery kokoで開催とか。
とか思っていたら、渋谷原宿恵比寿を中心に9会場でサテライト展やっている、とか。

正直、やられたという感じだ。

ひとつひとつの展示はもちろん、東京の中に配した写真展。
とうぜん参加者は会場をまわるために結構な距離の移動を強いられる。

僕の場合はBEAMS原宿→Gallery360°→CosmicWonder/koko→Limart→Paperlabo→ユトレヒト→The Cracker GARAGE/epSITEの順番で延べ3日間。(初日にユトレヒト忘れたのは痛かった・・・)この界隈は自転車やら歩きやらで高校の時分からうろうろしているエリアだから、ある程度土地勘はあるつもりだったけどそれでもなかなか大変。

そして、この点在する展示のエリアは新宿といった大都会、青山や原宿の商業エリアとその裏手である恵比寿や松濤、千駄ヶ谷のちょっとした「東京郊外」的風景へ入り込むというまさにホンマタカシの写真の世界へのアプローチなわけで、展示そのものもだけど作品へ「参加している」感覚を参加者は滞留しながら感じるよなあ、というわけで。

More
[PR]
by nariyukkiy | 2011-05-31 01:52 | sunday people | Trackback | Comments(2)

鹿児島定点

a0028025_0135214.jpg


曇りと灰で山は姿を見せない。

それでもその雄大さは隠せない。

2007/9/12


2007/2/10

2006/9/19

2005/9/22
[PR]
by nariyukkiy | 2011-05-19 00:14 | sunday people | Trackback | Comments(0)

サッカーを忘れていたGW

はてさて、千葉での無残な敗戦から、サッカーって何?状態です。

札幌戦のそのころ・

a0028025_21511834.jpg


神戸は御影のアンプレッションのミルフィーユ。
いやあ、おいしかったなあ。

このあと心斎橋ギャルソンのSIXで中平卓馬の写真展「キリカエ」を見に。

おなじモチーフでの違う被写体、角度での写真の反復は日常の中にある様々な視点や空気、「ムード」を感じることができ、その積み重ねこそが「日常」そのものであるということ、大阪を訪れた一日を追った映像は中平氏が何気なく興味を持ったものや、階段を一段ぬかしにする「こだわり」を撮り、なかなか興味深いものでした。

あ、そのころドローっすかね。

a0028025_21573330.jpg


で、青赤の日からは鹿児島へ。
九州新幹線は何とも乗り心地良かった!
のぞみならグリーン車ですね。博多まででもこれに乗るべきってくらい。

鹿児島は25度を超える暖かい日。
久しぶりに食べたラーメンもおいしかったなあ。

鹿児島では桜島や坊津までいってきて大充実でしたよ。

え、そのころドローだったとか。

明日は、一応僕参戦しますけど、それドローじゃないですよね?
[PR]
by nariyukkiy | 2011-05-07 22:00 | sunday people | Trackback | Comments(4)

ホンマタカシ ニュードキュメンタリー @東京オペラシティ

っと、先日の金沢に続いて、東京オペラシティでのニュードキュメンタリー。

会場が違えば構成も異なる、とばかりに「Tokyo and My daughter」からの再構成や、インスタレーション「ShortHope」が加わり、Seeing itselfがGallary KOKOでの展示らしい、と結構受けた印象も違う感じ。

More
[PR]
by nariyukkiy | 2011-04-27 00:55 | sunday people | Trackback | Comments(0)

エル・アナツイのアフリカ―アートと文化をめぐる旅

神奈川県立近代美術館 葉山館へ、見に行ってきました、こちら

本当はもうちょい早めにいくつもりが、例の地震で延期になっており、今日しかなかったのでサッカーと悩んだ結果、小旅行と相成った次第。

「エル・アナツイのアフリカ―アートと文化をめぐる旅」

国立民族学博物館からの巡回展ですがアフリカの「熱」を感じる展示でした。

a0028025_232496.jpg


また鶴岡と埼玉でやるようです
[PR]
by nariyukkiy | 2011-03-28 00:20 | sunday people | Trackback | Comments(0)