クラブサポートメンバー(ちょっこし追加)

『再び第三京浜を北へ』さんの、「青赤通信のムラバのコラムを読んで」というポストを見て、はじめてうちにもそんな冊子が送られていることに気がついた。

で、引き出して読んでみたわけだが・・・。それに対してまあ、言いたい放題のポストをしようかと。

読みたくない人はスルーしてくださいw※あくまで青赤通信のコラムを通じての印象がほとんどです。

クラブサポートメンバーの目標というか、目的は「ユース活動費の補助」だ。非常に明確である。

FC東京が常に優勝を争うクラブであり続けるために、アジアに、その先の世界に目を向けたとき、今私たちができること、やらなければならないことは、将来クラブを背負って立つユース選手の育成です。
これまで以上に選手育成に投資し、年代別代表として、更には日本代表として、日本のサッカー界をも背負って立つ優秀な人材を育てたいと願っています。


FC東京 クラブサポートメンバー 募集ページ
 より

これはこれで理にかなっているし、賛同する人も少なからずいるだろう。
それはOKだと思う。


しかしコラムを強引にまとめてしまうと、村林社長の考えとしては年間チケットホルダー=SOCIOではなく、それはタダのチケットを買ってくれるだけの人だ。SOCIOとよばれるからには、クラブを強くするための「義務として、ユースの強化」を負うべきだ、という理論のようだ。

その理論で行くとしたら、SOCIOが担うのは「ユースの強化」だけではおかしいだろう。当然、チームなのだからユースもトップチームも、ひいてはスタッフ側の強化、もっというとバレーボールチームなんかも含む「FC東京のあり方」にも口出しできるのが、「SOCIO」であるべきではないだろうか?

お手本にしているであろう、FCバルセロナのSOCIOには、4年に1回の会長選出の投票権が与えられおり、1年に一回の総会に出席できる権利がある、と聞くし(上記のリンク参照)、一人155ユーロの会費の中には年間チケットは入っていない。(ディスカウントチケットの購入権、日本会員の場合日本で行う試合の優先発売などはあるようだ)

もちろん、ユースの試合も無料で観戦できる、ともあるので、目的としては東京の『クラブサポートメンバー』にもかぶるところはあるようだが、それだけではない、もっとクラブと関わりたい、クラブをともに強くしていきたい、という意思と、そのための権利がきちんとついてきているように見える。

今までのFC東京は、年間チケットホルダー=SOCIOとしてきた。
それは、年間チケットを購入し、ともにトップチームを「応援する」ということでFC東京に関わりたい、観る試合だけ毎回チケット買うのではなく、シーズンシートを購入し、毎試合(実際いけるかどうかは別として「ともにありたい」という意思表示を、まさに「SOCIO(仲間)」であると定義付けていたのではないのだろうか?

少なくとも、僕が年間チケットを購入して、試合を見に行くのには上のような考えがあり、またそれに同意しているからだ。


その路線をやってきて、ある程度成功したと思ったのだろう、だからこそここにきて、「いやいやそんなあまいもんちゃうで、もっとカネ払ってサポートするのが仲間や」という手を、一気に打った、と考えられる。

たけどやっぱりそれには「ユースの強化に使います」だけでは弱いだろう。

いや、少なくとも僕はそれでははいろうとは思わない。
それじゃチームを含めた「FC東京という組織の強化」には足りないし、ましてやFC東京のファン、知名度を上げる、地位を上げる、というのには「ユースの強化補助への協賛金」を出す前に、やらなければいけないことがあるのではないか、と思う。それこそ例えばバルサのSOCIOのように、もっと明確な関わり方が明示されているのであればもう少し検討の余地もあるが。とも思うけど、そうじゃないもんね。

それがはっきりしないうちは、賛同できるとは言えないし、ましてやFC東京のファンになろう、一緒に試合を見てみない?というところからはじめるべき草の根運動を、「クラブサポートメンバーになってよ」なんて気軽につれてこれるわけはないだろう、と思っている。





余談ではあるが、ビッグフレームスはSOCIO8,700人中、4,000人の賛同が得られる、と考え、クラブサポートメンバーはSOCIO一1人が10人をつれてくる(=87,000人)ともくろんでいた、と青赤通信内で村林社長はかいている。

これって、市場戦略の上では明らかな読み間違いだよな、と思う。
しかも、前年度(ビッグフレームスが50%入るともくろんでいたところが実績10%以下)の成績を目の前に、金額下げればその目標の一気に20倍になるだなんて、雑にも程がある。
うちの会社でこの目標立てたら上司だったら左遷だし、社長だったら辞任ものだ。
少なくとも株主総会でボコボコにされると思うのだが。

そもそも、一度囲い込んだユーザー(=年間チケットホルダー)に対して更なるサービスを追加するのに、義務と権利のバランスが悪い上、戦略としてはこれ以上パイがない、という末期のマーケティング戦略をとってどうする。これ以上東京には成長は見込めないというのか。

ましてや、1人が10人連れて来い、とか、完全なネ○ミ講。ニャムウェイですか。
まあ、それが出来るのはせいぜい試合につれてきて、まずはトップチームのファンになってもらうことでしょう。
いきなりユースに金だせ、とかハードル高すぎ。



・まずはFC東京の知名度を上げる(そのために代表級の選手を輩出したり、上位争いをする)
→これはある程度達成できていると思う。

・ファンを増やす(一度でも試合を見に来てくれる裾野を広げる)
→現在の平均2~3万人をOKとするのかどうか。
 「味スタを満員に」がまずの目標だとしたら、まだだよね。

・リピーターを増やす(=年間チケットホルダーを増やす)
→1万人にも満たないのであれば、まだまだだよね。
 
ここまでで、試合を安定的に満員にしてから、はじめて、
・(村林社長が言いたいところの)SOCIOを増やす。

という目標がたてられるのではないだろうか。
ま、こんなの別にマーケティングの専門家に聞くまでもない、初歩も初歩だと思うのだが・・・。

今の東京は、どう贔屓目に見てもファン、リピーターのパイを増やすというフェイズだろう。
浦和のように年間チケットが新規に買えない、とか、そのレベルでは明らかにないし、今日の駒沢でさえまだ余裕があった。

ここの戦略、間違えると年間チケット購入予備軍とでもいいましょうか、浮動票がひいてしまって一気にどっかの別の東京になると思うのですけど・・。


5月23日追記。

いろいろかいたけれど、別に「ユースを強化する補助、サポート」としてのクラブサポート、ビッグフレームスに反対するわけではありません。むしろ、SOCIOの4分の1弱は、トップチームとユースチームの一体となった強化のサポート(年間チケット=トップ、クラブサポート=ユース)に賛同している、というのは誇るべき数字だと思います。

だからこそ、「10万人がクラブをサポートしている」という数字や、実績だけを追い求めているように見える現況は正直おかしいとおもうのです。

10万人超がクラブをサポートする、その魅力的なコンテンツは「ユース」の充実なのでしょうか?
確かに梶山、大竹、椋原、権田といったユース出身のトップ選手の煌きはその一部ではあるけれど、全てではない。
ユースを含めたあくまでトップチームを中心とした「FC東京」の充実であり、その一部がユースなのではないでしょうか?

ちなみにバルセロナのソシオは16万人。創設100年以上の世界トップの強豪、スーパートップのソシオが16万人だ。志を大きく持つのは大事だけど、急に実現させようとして喧伝してどうにかなるものではないと思うんだけどね。
あと、コラムの書き方として不満と言うか、なんと言うか。
SOCIO=クラブをサポートして当たり前、的な雰囲気が伝わってくるのはなぜだろう。
まずは、年間チケットを購入していることへの感謝からはじめていいのではないでしょうかね、社長さん。

[PR]
by nariyukkiy | 2010-05-23 01:33 | Footballiloveit


<< CL Final 武士道シックスティーン >>