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Tokyo No1 soulset @野音 

Tokyo No1 soulset ”野音 de ワンマン”

なんか字面にするといつもと一緒なんだけど、20周年記念。

20年前、当然ながら僕はこんなかっこいいバンド(グループ?)がいることなんて当然知らなかった。
いつの間にか、トリプルバレルやJr.を擦り切れるほどダビングしたテープで聴いていた。

休止していた時期も、ナタリーワイズやなにやで彼等の動向が気になっていた。

そして、いつしかライブに行くことが、特に一年を彼らで〆ることが毎年恒例となっている。

99/9のライブ盤、野音での録音だけど、トシミさんの「いいなあ~」という声と、そこにかぶさる「夜明け前」が印象的だ。だからか、野音でのライブは、何度体験してもどこかのタイミングで、「いいなあ~」という気持ちになるのだ。 そして、僕を何年ものあいだ、ひきつけるのだと思う、この体験が。



客入れの音楽が、ある瞬間ふっと、知っている曲、というか歌詞の入った曲になる。
例えば、フィッシュマンズ。例えば、電気×スチャ。例えば、小沢健二。

彼等の周りで、ずっと鳴っていたであろう仲間たちの音楽は、そのままこの会場に来ていた観客の少なからない時間を占めていたに違いない音楽。

そのことが、会場全体に「なんとなく」漂っている。それがわかるのが、またなんとも言えずに「いい」んだよな~。ゆるい空気。降ってくる雨、そして鳴り響く、ソウルセットのオト。

”change my mind”という、「絶対に考えを変えない」曲からスタートしたライブは、雨を強くし、時には会場を熱くし、時には会場をゆるい空気にし、ゲストたちは自分たちの曲でソウルセットとの連携を強く魅せる。

→かせきさいだぁ三の「スパークリングサイクリング」(BIKKEによって「かせき!×3」に年末に改称していたな)、LBクルーが加わっての「バジリコバジリコ」、HALCALIとSDPが加わった!「ブギーバック」(Rapがはいっていた!やっぱりそれよくなくなくない??)、SDPとの「Never ending beats」(川辺ヒロシのダンスの切れがよかったなあ)

いつもライブでやっているマスターピースに加えて、黄昏’95(95年の曲と思えないわ)やTooDrinkToLive(アル中なのさw)といった曲、そして高々と鳴る、いつものアンセム。

終わりの続きは「Sunday」であり、感謝の言葉であり、アンコールの「ヤード」

そう、ヤードをやったんだよ、ライブで。

なんというか、ヤードの歌詞に

「あぁ雨よ、ふりすぎないでくれ/両手を振りすぎないでくれ」

というのがあるのだが、BIKKEは手を掲げたままだし、雨は酷いし、観客は両手を振りすぎている。

このすばらしいシチュエーションにくらくらとしましたわ。

ソウルセットという、90年代からずっとやっていたこのクルーは、本当にNo1なんだよな。
by nariyukkiy | 2010-10-29 23:55 | music


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