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ホンマタカシ ニュードキュメンタリー @金沢21世紀美術館

先に言っておきます。
確かに、東京オペラシティにも巡回する本展ですが、21世紀美術館の空気、展示とは確実に違うものになると思います。

東京で、「Tokyo And My daughter」の展示を見るというのも魅力的だけど、それにしても金沢で、ホンマタカシの写真を見るということ、それが一つの体験として素晴らしかった、そう思える展覧会でした。

まだ、時間はありますよ!

ホンマタカシ ニュードキュメンタリー @金沢21世紀美術館_a0028025_1154044.jpg


ホンマタカシ ニュードキュメンタリー



僕が行ったときは金沢はいい天気。雪こそ残っていて、ピリッとした寒さこそあったものの、天候には恵まれた日でした。

時間の関係上、深夜バスで行ったのですがこちらも割と快適。朝8時前に駅について、まずはカフェ・アルコ スタツィオーネでモーニング。なかなかおいしかったです。

その後、何はともあれ21世紀美術館へ。
ホンマタカシ ニュードキュメンタリー @金沢21世紀美術館_a0028025_1184542.jpg


雪が残っている庭と、この特徴的な建物。
去年の夏もきましたけど、いい建物ですよね。

ホンマタカシの展示されている写真は、Trails,Tokyo and My Daughter,Widows,M,Seeing itselfなどのほか、雑誌の写真シゴト(表紙、ポートレート、記事など)を冊子にまとめたもの(1冊かっぱらいたかったw)など、今までの作品を一挙に集めたもの。

個人的にはずっと好きだった「東京郊外」や「ニュートーキョースタンダード」の流れをくんだ「Tokyo and My daughter」のシリーズが好きですが、写真の写しだす、「虚構と現実」のギャップ、切り取った風景、写真の持つ「物語」が勝手に作られる危うさ、というのがなんとも魅力的。
(なにが本物で、なにが虚構なのかは、自分で確かめてくださいな)



Mの展示、同じ写真の反復、エディットでまったく違うものに見えるあたり、自分で写真を探すSeeing itselfなんかも含めて、バルトの「明るい部屋」を思い出しました。(久々にひっぱりだしましたよ、バルト)ホンマタカシ自身も著作の中でバルトに言及していましたよね。

難しいことは言いません。
ただ、金沢でこの展覧会を、見てきてほしい。

そう思います。

追伸・・・すぐ近くの、SLANTさんもとても良いギャラリーでした。
by nariyukkiy | 2011-03-06 00:58 | sunday people


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