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Key Of Life

何かをお手本にする、というのはそれほど悪くない行為だと思う。
だけど、何かを猿真似する、というのと、お手本にする、というのは全く違う行為だとことも、やっぱり考えた方がいい。

ライフスタイル、を提案するショップや雑誌が増えているけれど、なんだかんだ「流行」の物と折り合いをつけなければいけない彼らには「はやりのライフスタイル」を紹介することはできても普遍的な「ライフスタイル」を確立するには、受け手側がよほど注意しないといけない。(※できない、とは思わないですよ)

シティーボーイがスケボーもって〇メガネ(伊達)かけてチノパンのすそ折り曲げれば出来上がるのではないように、ライフスタイルもまた、その人が何を持って生きているのか、それにあったモノ(物質的なものだけじゃなく、空気そのもの)をまとっているのか、が重要なわけで。

だから、この本の中でインタビューされ、紹介されている人々の家はだれにもまねができるものではない、その人の態度(アティチュード)がそのまま内装に、たたずまいに現れているわけで、それを見て僕は自分が「自分の家の中に、何があってほしいか」「どういうところで暮らしたいか」を翻って考えることができた。

別に、憧れの商品(家具とか、照明とか)が似合う部屋、でもいいと思うけど、それより一歩進めて、部屋の中の「Key Of Life」は何なのか、それを紐解くことでもっと暮らしは面白くなるし、逆にそれさえあればどんなところでも豊かな暮らしはできると思う。

そんな、暮らしのヒントになる本だった。



キー・オブ・ライフ [ニューヨーク編] クリエイターたちのインテリア (P-Vine Books)

ちなみに、アダム・キメルのアート作品を無造作におく生活、とかアンドリューWKの色の壁に対する考え方とか面白かったな。
by nariyukkiy | 2014-03-05 01:16 | sunday people


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